レンガの道

レンガの道

やることなどないのだ、なんて繰り返し考える退屈は
バカンスの真っ最中でも無い限り難しい。
それでもレンガの道を行く、軽い足取りの一歩一歩が
空っぽの心に響く慰めみたいなものだとしたら
余暇の中に楽しみを漁る意味など無くなってしまうかも。
そう、忘れ物はごみ箱の中にある。

真っ白い砂浜の

ぐちゃぐちゃにあふれた空き缶が

もうこれ以上汚さないでくれ

と来年の到来を拒絶する。

波の誘いも届かないごみ色の一帯は

俺なんかつまらねえから近寄るな

と、しかめっ面を休めない。

波にさらわれ、掃除されても取り戻せない

ごちゃごちゃした記憶、永遠の夏の物語

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Written By GloomyWind 2003/2/19
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